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三菱重工横浜ビル北側の二期棟建設用地が売却され、別法人によって進められていた開発計画が明らかになりました。
この街区も今のモデルハウスの展示場になって久しく、当初の開発計画も景況を受け幾度もその内容を変えて来ました。

①三菱重工本社
私の知るところの最初の計画は三菱重工の本社移転で、今ある重工ビルを一期棟と同じ外観の二期棟を建設し当時丸の内にあった本社機能を移転させるというもの。
→横浜美術館の傍に聳えるツインタワーはなかなか格好良く、当時空き地だらけのみなとみらいの将来像を示すなかなか格好良い計画でした。
重工の本社移転先は後からすざましい勢いで開発が進んだ品川のグランドコモンズとなり、品川にはMMの重工ビルをリファインした様な外観のビルが建設されました。
(当時、重工に務める方から、「品川のビルはMMに予定していたビルの設計図を流用しているから似ているんだよ」なんて聞かされました)。

②三菱日立パワーシステムズ本社
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重工の本社移転は品川となった一方、重工では事業再編が進められ重電部門が日立と統合する事が決まり、その統合会社の本社をみなとみらいに建設することが伝えられました。計画の具現化は相当進んでいた様で、150mを超える新本社ビル計画は横浜市の環境アセス手続きも進められ一般にも公開されていました。
でも、原発をめぐる事業環境悪化、過去案件の問題等から建設は見送られた様で、予定地のモデルハウスの閉鎖予定も聞かないままでした。
→当時はMMに新規開発計画も少なく、165mと伝えられた二期棟計画にはワクワクしたもんです。

③鹿島・パナソニックホーム・KRF
造船部門の客船事業撤退、子会社が手がけるMRJの開発遅延、電力の厳しい環境など、三菱重工をめぐる良くないニュースばかりが目立つ中、横浜の重工ビルそのものと二期棟建設用地の売却が伝えられました。
→重工ビル自体は売却されましたが、賃貸で入居する形態で今もみなとみらいに重工が拠点を構えてくれているのは何よりです。

この連休明けに、新しい所有者となった三社による開発計画が伝えられ、30階・150m級のオフィスとホテルに商業施設を加えた延床面積12万平米超の複合ビルが計画となっているとのこと!
→発表前は東京オリンピックを巡る景況や市場ニーズを睨み計画を立てていくと伝えられ、住宅はないとしても長期滞在型と称した実質マンションの様な計画では嫌だなぁと思っていたところにこの計画内容はとても嬉しい!

ペデストリアンデッキ好きの小生としては、MM大通りを挟んで建設されるぴあアリーナとつなぐ様に見えるデッキが描かれているのがたまらん。
計画中のビルの低層部商業施設とも相乗効果が期待です。

ビルのデザインは、当初のツインタワーではなくなってしましましたが、良い方向に考えると、過去のいずれのツインタワー計画は、微妙に外観や高さも変わる様にも感じられたので、今回の計画くらい違う外観のビルもいいかもしれない。
計画図だけ見ると高層部(ホテル部分?)は重工ビルの様な上から見て正方形にはならず、MM大通りに沿った横長の構想部になる様です。
これくらいイメージ変われば、これはこれでいいのかなとも思います。

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自己満足のために覚えている限りの変遷をつらつら書いちゃいましたが、着工が20年、完成予定が23年とのこと。3年もかかるのかとも思いつつ、それくらい立派な施設かとも思い期待です。ただ、この着工まで数年先というパターン、それまでに景況変わりまた計画遅延・変更となりそうで不安でもあります。。。