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横浜市が新市庁舎整備を馬車道駅前の北仲南地区と現行の港町地区との両地区を利用した分庁舎案で検討を進めていくことが明らかになりました。今回は分庁舎のもう一つが立地する港町地区について思うのは、北仲への全面移転とならないことは関内地区にとって良かった。
本当は北仲に暫定庁舎を建設した上での 現港町地区での全面建て替え の方が関内にとってはもっと良かったのでしょうが、一時移転のために北仲に10万平米を超えるビルを建てる案は一番費用のかかる案のため、このご時世では許されなかったのでしょう。

この分庁舎案は企業グループからの提案では、2棟の150mクラスの超高層複合棟と称してマンションが組み込まれていました。
"かっては複合棟と言うとランドマークやTOCのようなホテル+オフィスをイメージしましたが、最近は複合棟と言うと、低層部に商業施設、高層部は住宅というイメージでビルオタ的にはちとがっかりなイメージがあります。"

今後の計画の具現化に際しては、複数あった提案の良いところを採用し、部分的な修正を加えて進めるとあります。
今回の発表内容を見ても、住居用途の記載はどこにも見られず業務・商業・文化用途で湊町地区の再興を図っていくようにも読み取れどうやら、今ある議会棟付近に3万平米弱の市庁舎関連ビル、そして今市庁舎機能が分散入居する一般テナントビルが数棟建つ街区には3万㎡強のオフィスビルを2棟建てる計画となっているようです。

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関内の地盤沈下が叫ばれ、都市機能の集積も叫ばれていますが、一方で、横浜駅周辺及びMM地区の空室率の低さはこの景気低迷下では奮闘している数値と思われます。。
オフィスの空室率の低迷は新横浜地区と関内地区で特に顕著であり、今後の両地区の発展が横浜市全体の今後数十年の都市形成の方向性を大きく変えていくことになりそうです。

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横浜好きの小生、横浜の都市デザインに興味を持ったきっかけは市役所前のとちのき広場の整備に関する話でした。それ以降、横浜のアーバンデザインに興味を持ち続けています、そんなこんなで関内地区の再興を願ってやまないのですが、一方で今後数年間のインフラ整備の計画を見ると明らかに新横浜地区の方に将来性を感じてしまいます。

新横浜はこれから相鉄・東急の都心直通線の整備が決まり、新横浜地区のさらなる発展に向けての最大の課題とも言えた、東京都心部との一般鉄道路線のダイレクトアクセスが実現することになります。
うまくいけば、東京メトロの南北線、副都心線、都営の三田線等が直結する可能性があり、他方相鉄沿線の後背地を取り込むことにより現状のく室率上昇という低迷を打開し更なる発展へと大きな期待が寄せられます。加えて、人口増加の著しい横浜北西部をも取り込んでいくことでしょう。。
東海道リニアも新横浜を経由すると未だに信じています。。


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一方で、目立った新たな交通インフラの整備計画もなく、人口の大幅増加を期待できるような未開発の後背地の広さで新横浜に劣る、関内地区は将来性はチト苦しいでしょうか。。

関内地区の住宅地区化は時代の趨勢として受け入れなくてはいけないものになってきているのでしょうか、、
新横浜地区の発展も願ってやみませんが、関内地区の再興に向けたカンフル剤が何かないものでしょうか、、正直、今の分庁舎案の港町地区の案ではあまり効果がないような。。