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50年後の横浜湾岸一帯の将来像を構想している、海都横浜構想2059には街の在り方、首都圏の在り方、そして良いシナリオ、悪いシナリオ等が描かれなかなか面白いものになっています。

都市開発オタとしては高層ビルを敷き詰めましょうみたいなノリでないのがチト残念な一方でより現実的な近未来を感じさせてくれる内容になっていますが、他方高層ビルと並んで興味のある交通計画のほうをみてみると画像に描かれる二本のリングが公共交通網の軸としてさまざまな構想が検討されているようです。

外側のアウターリングは既存鉄道網を示し、既存鉄道のない部分には既存鉄道の相互乗り入れや、高速道路高架を利用した「高速電気バス」なるものなどを含む新交通システムの公共交通の導入が謳われています。
このアウターリンクはベイブリッジよりさらに外側に位置しており、海上部分には水上バス等の導入で環状の交通網を描いています。


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内側のリングはインナーリングと称されており、LRTを環状に配するイメージです。

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開発の際の施設の配置イメージとして横浜湾岸地区の既存鉄道駅ごとに、アウターリンクの主要部分を構成する既存鉄道各駅から環状LRTによるインナーリング状の駅・拠点設置予定地を介して、そして水上交通網拠点を結ぶ導線が描かれています。

一つ目は東神奈川駅・仲木戸駅から瑞穂埠頭へ至る一帯。

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神奈川駅から中央卸売市場一帯へのイメージ
まだ、どこの駅の構想も導線上に配される施設はホテルや、ショッピングセンター、オフィスビルなどは似たりよったり。まぁ、これから各駅ごとの開発度合い、地域特性によって立地する施設のイメージも変わってくるのでしょう。

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新高島駅から臨港パークへのイメージですが、ここはMM構想のキング軸と重なりますね。
新高島駅一帯の52-28街区の巨大空間を時間をかけてでも魅力も集客力もある地域に成長させていってもらいたいものです。
みなとみらい計画の主要目的である関内都心と横浜駅地区の一体化を実現するにはここキング軸一帯にぜひ力を入れてもらいたい!! 土日の観光・ショッピングで訪問される方は散歩がてらに歩いてしまう日産本社からみなとみらい駅の間ですが、平日のオフィス需要にはちとまだまだ不便。
GENTOやJACK MALLの跡地はシンボリックな開発を行わないと平日の人の流れが途切れがちになりそうで心配です。

他にも石川町、元町・中華街一帯等、構想段階とは言え、色々な情報が詰まっています。
元町・中華街から山下埠頭へ至る一帯は、観光・商業で今でも十分にぎわっていますが、平日の人の流れはちと寂しい。夜が早く、8時を過ぎると人通りもすっかり少なくなってしまいます。
すでに、この海都構想では山下埠頭地区への大学設置も謳われており、平日の賑わい創出にぜひとも実現してもらいたいと願っています。

話を交通網に戻すと、ここインナーハーバー一帯には、TOYOTAやHONDAも開発をすすめているセグウェイみたいなパーソナル移動機器、そしてパーク&ライドの導入などを積極的に導入していただき、大きな環状のLRTや水上交通網は一日チケットとか、ワンコインで乗れる手軽な料金を実現し、人が動きやすい空間を実現してもらいたいものです。